マンジャロをやめたらリバウンドする? 体重を維持するために大切な「習慣」の力
- 2026年10月25日
- ダイエット
マンジャロで痩せた後、本当に大切なのは?
マンジャロ(チルゼパチド)による治療で体重が減少すると、体型が変わり、健康状態の改善を実感される方もいらっしゃいます。
一方で、気になるのが治療を中止した後のリバウンドです。
「薬をやめたら、また元の体重に戻ってしまうのではないか」
このような不安を持つ方も少なくありません。
実際に、マンジャロの有効成分であるチルゼパチドの臨床試験では、治療を中止した後に体重が再び増加する傾向が確認されています。しかし、すべての方が同じようにリバウンドするわけではありません。
私たちは、この違いを考えるうえで、薬によって体重を減らすことだけでなく、減量した体重を維持するための習慣を身につけることが大切だと考えています。
1.臨床試験からわかる、マンジャロ中止後のリバウンド
チルゼパチドのSURMOUNT-4試験では、最初の36週間に薬剤を使用して体重を減らした後、治療を継続する群と中止する群に分けて比較しました。
最初の36週間で、参加者の体重は平均20.9%減少しました。
その後、治療を中止した群では、さらに52週間の経過観察を行ったところ、中止時点の体重から平均14.0%増加しました。一方、治療を継続した群では、さらに平均5.5%の体重減少が認められました。
つまり、薬によって減量できても、その後の体重維持には別の課題があることがわかります。

また、中止後の体重変化には個人差があります。追加解析では、減量分の25%未満しか戻らなかった方が約18%いた一方、減量分の75%以上が戻った方も約24%いました。
この結果からも、リバウンドの程度は一律ではないことがわかります。
※これらは臨床試験における結果であり、すべての患者さんの経過を予測するものではありません。
2.なぜ、薬をやめると体重が戻りやすいのでしょうか?
マンジャロは、食欲や満腹感、血糖調節などに関わるGLP-1・GIP受容体に作用する薬剤です。
治療中は食欲が抑えられ、食事量が減少することで、体重を落としやすくなります。
しかし、薬を中止すると、食欲や満腹感への作用が弱まり、以前の食習慣に戻ってしまうことがあります。
また、減量後の身体では、エネルギー消費量の低下や食欲を高める方向の生理的変化が起こることもあります。
そのため、薬を使用している間に体重が減ったとしても、以前と同じ食事や生活習慣に戻れば、体重も再び増加しやすくなります。
大切なのは、薬によって減量できたことをゴールにするのではなく、減量後の身体に合った生活習慣を身につけることです。
3.習慣の力は偉大。小さな行動が、未来の体重を変える
私たちの毎日は、さまざまな習慣の積み重ねでできています。
つい間食をしてしまう。運動を後回しにしてしまう。疲れると甘いものを食べたくなる。
こうした行動も、繰り返すうちに生活の一部になっていきます。
一方で、毎日少し歩く、食事でタンパク質を意識する、体重を定期的に測るといった行動も、繰り返すことで習慣になります。
習慣は、良い方向にも悪い方向にも、私たちの行動を継続させる力を持っています。
だからこそ、習慣の力は偉大なのです。
4.リバウンドを防ぐために、良い習慣を一つずつ積み重ねる
私たちが大切にしたいのは、最初から完璧な食事や運動を目指すことではありません。
無理な食事制限や、急に始めた激しい運動は、長続きしないことがあります。
それよりも、日々の生活の中で実行できる小さな習慣を一つずつ増やしていくことが重要です。
食事の習慣
例えば、次のようなことから始めてみましょう。
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毎食、タンパク質を含む食品を意識して取り入れる
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野菜や食物繊維を十分に摂る
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甘い飲料や間食の頻度を見直す
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食事を極端に減らすのではなく、必要な栄養を確保する
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体重が増え始めたときに、食事内容を振り返る
重要なのは、食べる量をただ減らすことではありません。減量後も無理なく続けられる食事の形をつくることです。
運動の習慣
運動も、最初から高い目標を設定する必要はありません。
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エレベーターの代わりに階段を使う
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いつもより少し多く歩く
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食後に短時間の散歩を取り入れる
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週に数回、筋力トレーニングを行う
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日常生活の中で座り続ける時間を減らす
こうした行動を少しずつ積み重ねることで、活動量を増やし、筋肉量の維持にもつなげることができます。
運動と食事の両方を一度に大きく変えようとするよりも、まず一つを始め、それが定着したら次の習慣を加えていく方法も有効です。
5.当院が大切にしているのは、習慣づくりをお手伝いすること
しょう内科クリニックでは、体重を減らすことだけを目標にするのではなく、その後の健康と体重を維持することも大切にしています。
そのために、患者さん一人ひとりの生活スタイルや食事、運動の状況に合わせて、実行しやすい習慣を提案することを重視しています。
例えば、運動習慣がない方に、いきなり毎日30分の運動を求めるのではなく、まずは短時間の散歩から始める。
食事の改善が難しい方には、すべての食事を変えるのではなく、まずは甘い飲み物を飲まないことから始める。
そして、できるようになったことを確認しながら、少しずつ次の目標を考えていく。
こうした積み重ねを通じて、薬に頼るだけではない体重管理を目指します。
もちろん、生活習慣を整えれば、必ずリバウンドを防げるというわけではありません。体重の維持には個人差があり、必要に応じて薬物療法の継続などを検討することも大切です。
無理に薬を中止することを目指すのではなく、患者さんの健康状態や治療目標に合わせて、適切な治療方法を一緒に考えていきます。
6.小さな習慣の積み重ねが、将来の自分を変える
体重管理は、短期間で結果を出せば終わりというものではありません。
薬によって減量できたことは、大きな一歩です。しかし、その後も健康的な体重を維持するためには、日々の生活の積み重ねが欠かせません。
一度にすべてを変える必要はありません。
昨日より少し多く歩く。食事にタンパク質を一品加える。体重を定期的に測定する。
そうした小さな行動でも、続けていくことで生活の一部になっていきます。
当院が目指しているのは、単に薬で体重を減らすことではなく、患者さんが無理なく続けられる習慣を身につけ、長期的な健康につなげることです。
しょう内科クリニックでは、一人ひとりの生活に合った食事や運動の習慣を提案し、体重管理を継続できるようサポートしていきます。
焦らず、一回に小さなことを一つずつ変える。その積み重ねを、将来の健康につなげていきましょう。