アトピー性皮膚炎が良くならない原因3つ|しょう内科クリニック|埼玉県蕨市の内科・リウマチ科・アレルギー科

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アトピー性皮膚炎が良くならない原因3つ|しょう内科クリニック|埼玉県蕨市の内科・リウマチ科・アレルギー科

アトピー性皮膚炎が良くならない原因3つ

アトピー性皮膚炎は、とても多い疾患で小児から大人まであらゆる年齢の方が悩んでいます。

当院にもアトピー性皮膚炎でお悩みの方が多く来院されていますが、多くの方は適切な治療により改善されています。最近は注射剤でとても有効な薬剤も出ています。注射剤は4剤出ていて、デュピクセント、アドトラーザ、ミチーガ、イブグリースです。これらの薬剤はとても有効なのですが高額なのがネックです。実はアトピー性皮膚炎は、注射剤なしでもしっかり治療すれば良くなることも多いです。ただ、なかなか良くならずに治療難民になってしまっている方も多くおられます。今回はアトピー性皮膚炎で良くならない原因のトップ3を挙げていきます!

No1.薬剤を塗る量が少ない

最も多い理由です。ステロイドを塗るのが怖いと思っている、また皮膚科でもチューブの5g-10g製剤で出してもらっている患者様に多く見られる傾向です。
とにかく塗る量が少ないがために効かないパターンです。まず、しっかり炎症を抑えて皮膚をしっかり良い状態の持っていかない限り、痒みが止まりません。痒ければ、また掻いて皮膚が壊れるので、さらに痒くなって掻きます。このサイクルが止まらなくなります。

 実は外用剤は塗る量の目安は決まっており、指先の第一関節から先に出した量(1FTU)を手のひら2枚分に塗るのが標準です。

これを調子が悪い時は1日2回、朝と寝る前に1週間塗ります。塗る場所は荒れている場所とその周囲全体です。とにかく少なめに塗るよりも、多めに塗るのが良いです。これをしっかり続けると、よっぽど重症のアトピーで無い限り、ほぼ治ったように良くなります。実際には治りはしませんが、うまくいったら、1日1回夜だけを2週間続けます。それでもよければ2日に1回に減らします。最終的に週1−2回のステロイド外用で落ち着いてればそれがゴールです。ここまで行けば、ステロイドの副作用リスクなく、治療が継続できます。

No2.ステロイド以外の外用をメインにしている

タクロリムスやコレクチム、モイゼルトといった非ステロイドの外用だけで初期治療をしてもあまりうまくいきません。
これらの薬剤はステロイドの中くらい〜弱めの抗炎症作用のため、アトピーの勢いが強い時の治療としては向いていません。

顔にメンテナンス治療として使うなど、メンテナンス用と割り切って使うのが良いと思います。

No3.治療を中断する

治ったと思って治療をやめると、しばらくすると急に悪くなってくることがあります。
ステロイドを塗らな日も保湿剤を、ステロイドも週1−2回は以前悪かったところ中心に使うと、悪化を防げます。

 

いかがでしたでしょうか?
当院ではデュピクセントとイブグリースといった注射剤も使用していますが、まずはしっかり外用薬を塗ることで改善ことが多いです。
情報がお役に立てば幸いです!