寝返りがつらいのは、リウマチ性多発筋痛症かも?|しょう内科クリニック|埼玉県蕨市の内科・リウマチ科・アレルギー科

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寝返りがつらいのは、リウマチ性多発筋痛症かも?|しょう内科クリニック|埼玉県蕨市の内科・リウマチ科・アレルギー科

寝返りがつらいのは、リウマチ性多発筋痛症かも?

こんにちは。しょう内科クリニック院長の荘です。
夜、寝ていて寝返りがうてない。朝、体が痛くて起き上がるのが大変。

こんな症状の方は、リウマチ性多発筋痛症かもしれません。

この病気・・・なかなか診断がつかなくて、長い間辛い思いをされている方も多いんですね。

ですが、正しく治療すれば、症状は劇的に(当日の夜からでも)改善する病気でもあります。
今日はそんな、リウマチ性多発筋痛症について説明していきます。


特徴を理解して、リウマチ性多発筋痛症を自己診断しよう

特徴的な症状があるので、理解すると、自分もそうかな?と自己診断できると思います。
まず、ほとんどが60歳以上の高齢の方に発症します。

痛みはわりと急に出てきます。痛む場所は肩や腰、太ももなどが多いです。膝が痛むこともありますね。

患者さんにお聞きすると、「なんとなく、数ヶ月前からかなぁ?」ということは少ないです。「10月の2週目から、痛くなってきた。」など、わりとはっきり、症状が出てきた日が分かる印象です。

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ここが一番重要なポイントですが、安静にしていたあとに痛みやこわばりが強くなります。

ですので、夜寝ている時や、しばらくじっとしていた後などに痛みが辛くて動けません。
むしろ、日中は動けます。逆に、就寝中や起床時が辛いんです!

これって怪我とか、年齢で関節がすり減ってきた、ではあり得ません。


リウマチとの違いはなに?

「リウマチ」と「リウマチ性多発筋痛症」

名前がまぎらわしいですね…
しかし、この2つの病気は名前は似ていますが、違う病気です。

ここからは2つの疾患の違いを説明していきます!

リウマチは手の指とか、比較的小さい関節が痛くなって腫れるのが特徴的です。採血すると、「リウマチ因子」や「抗CCP抗体」という、免疫の異常が分かることも多いです。

年齢層は30-50歳くらいの中年の女性に多い病気です。放っておくと、関節がハカイされてきます。

それに対して、リウマチ性多発筋痛症では、採血で一発診断は出来ません。CRPやMMP-3(体の炎症をあらわす)が上昇しますが、特徴的な採血結果というものはありません。

夜間の痛み、朝の起き辛さ、肩やお尻、太もも周りの痛み。そして高齢の患者さんである。こういったことから、総合的に診断します。

ちなみに、関節がハカイされることは通常ありません。


リウマチ性多発筋痛症には、とてもよく効く薬があります。

リウマチ性多発筋痛症にとてもよく効く薬、それは「プレドニン」です。いわゆるステロイド、詳しくいうと副腎皮質ステロイドです。

ステロイドはイメージが悪いかもしれませんが、この病気に関してはこの薬は欠かせません!
一般的なロキソニンなどの痛み止めで粘ってみても、あまり効果はありません。

ステロイドは強力に炎症を抑えてくれます。内服する量は色々ですが、私は1日量を15mgで開始しています。

反応が良ければ、飲んだその日から症状の改善を実感できます!

なお、ステロイドの治療中は、骨粗鬆症や糖尿病などの副作用対策をしっかりと行います。


お薬はやめられるの?

リウマチ性多発筋痛症は、ステロイドのお薬がよく効く病気です。しかし、症状がよくなったからといって、すぐお薬をやめると、まず再発します。

実際には1年くらいかけて、少しずつ減らしてお薬をやめていく計画を立てます。

全ての患者さんがお薬をやめられればベストなのですが、お薬を減らしていく中で、症状がぶり返してくる患者さんもいらっしゃいます。

この場合は、少量のステロイドを1日量で5mg前後の継続が必要です。

医者としては、なるべくステロイドを減らしたいので、他の薬を補助的に使って、ステロイドの減量を目指すこともあります。


痛みのない生活を取り戻そう

リウマチ性多発筋痛症の痛みは辛いものですが、ちゃんと診断がつけば、痛みのない生活を取り戻すことができます。
今回の記事で当てはまる部分が多い方は、受診されることをお勧めします。

最後までお読みいただきありがとうございました!