シツコイじんましんを改善するための、効果的な方法|しょう内科クリニック|埼玉県蕨市の内科・リウマチ科・アレルギー科

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シツコイじんましんを改善するための、効果的な方法|しょう内科クリニック|埼玉県蕨市の内科・リウマチ科・アレルギー科

シツコイじんましんを改善するための、効果的な方法

ズバリ、じんましんのかゆみを抑えるためには、お薬の飲み方を理解することが重要です。

こんにちは。しょう内科クリニック、院長の荘です。結論からいうと、シツコクぶり返すじんましんは体質によるところが大きいです。症状をコントロールするためには、しばらくお薬を飲むことが必要です。

じんましんが出た時だけ、お薬を飲んでやり過ごす。これで治ってしまえば、何の問題もありません。

しかし、飲めば一時的に良くなるけど、またすぐにぶり返す、毎日症状が出る。
こんな経験のある方も多いのではないでしょうか?

じんましんは、ストレスが悪化要因になってることが多いですねー。

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というか、じんましんのかゆみ自体がストレスになってる場合も多いので
悪循環に入ります。
ですので、まずはしっかりと症状を出さなくすることが大切です。

とはいえ、シツコイじんましんに悩まされている方は、処方されたお薬を飲んでいても症状がでちゃったりします。

かゆみが治まらない方は、お薬の種類や量の工夫で改善する可能性があります。
この記事ではじんましんの理解を深めて、正しく対処する方法を説明していきます!


そもそも、じんましんはなんで起こるの?

アレルギーのカテゴリーに分類しといてなんですが・・・
じんましんといえば、「アレルギー」と思われがちですが、ちょっと違います。

たしかに、おそばを食べたら、ナッツを食べたら、エビを食べたら・・・
→すぐにじんましんが!
という場合は、アレルギーです。アレルギーの原因となる物質を避けるのが、最善です。

ただ、ながーい間、特にはっきりしたきっかけがなく、じんましんに悩まされている場合
特定のアレルギー源が見つかることは少ないです。

1つの原因を追求しても分からないことが多いんです。
色々な原因が積み重なって、症状が出ると考えられています。私は特にストレスの要因が強いように思ってます。

根本的に治したい!という気持ちは分かるのですが、はっきり言って原因はほとんど特定できません。

また、体質やストレスなどは、コントロールできない部分が大きいです。ストレスが多いからって、いきなり仕事を辞めるわけにはいかないでしょう。

まずは、十分睡眠をとる、飲酒を控える、辛いものは食べないなどの、誘因になりそうなものを避けてもらうと良いです。
このへんは、人によって誘因が違うと思いますので、自分なりの対策を探ってみてください!

 

 

 

 

 

 

じんましんの症状が出るイメージをコップで示してみました。

体質、ストレス、気温の変化、疲れ、風邪を引いた後・・・などが積み重なるとコップの水がいっぱいになって水があふれるように症状が出てきます。

この時に、あふれる水にあたるものが、じんましんを起こしている物質です。これがヒスタミンです。お薬もこのヒスタミンを抑える発想で、使用していきます。


じんましんを抑える薬、色々。

ヒスタミンを抑えるお薬が、じんましんを抑えます。「ヒスタミンブロッカー」と呼ばれるお薬です。
アレロック、ルパフィン、アレジオン、ザイザル、ビラノア、アレグラ・・・などなど

一度は耳にしたことがあるお薬の名前があるのではないでしょうか?
実は、花粉症や鼻炎などにも使われるお薬なんです。

どれを使っても良いのですが、アレロックやルパフィンの効果が高いです。
ビラノア、アレグラは効果は弱め・・・ですけど眠気が少ないので、車の運転をする方には相性が良いかと。

この時、ふつうに処方される量では十分効かないことがあります。
改善が乏しい場合はしっかりと最大量を処方してもらいましょう。(眠気には注意が必要です!)


お薬はいつまで飲むの?

じんましんが出るのがストレスになって、ますます治らない悪循環へ・・・
こんなメカニズムがあるので、2~3ヶ月しっかりお薬を飲んでみましょう。

かゆみのストレスがないだけでも、ずいぶん違ってきます。

「しばらく飲んでも、やめるとじんましんが出るよ。」
そんな体質的に、とてもじんましんが出やすい方もいらっしゃいます。

こんな時は、年単位で飲む必要があるかもしれません。それでも、数年飲むと治ることも多いです。
継続って大切です。


それでも治まらない、そんなじんましんの方へ

じんましんが重度だと、通常のヒスタミンブロッカーをマックスで使っても抑えきれない場合があります。
そんな時に、補助的に使うと、とても効く可能性のあるお薬があります。

それは・・・なんと

胃薬です。

胃薬といっても、なんでも良いわけではありません。
いきなり商品名で恐縮ですが、「ガスター」です。「ガスター10」のアレです。
実はガスターにはヒスタミンを抑える作用があるんです。
これがお助け的に、あくまでもお助け的にじんましんに効きます。ちなみに、同系統のお薬はガスター以外にも色々あります。

※注意点。ガスターなどはあくまで、胃炎や胃潰瘍に保険適応を有するお薬です。
じんましんに対しては、保険適応外の使用となります!


かゆみがないって、素晴らしい!

かゆいって、わずらわしいもんです。昼間は集中力がなくなりますし、夜だと眠れないですし・・・
いつ、かゆくなるか、分からないのも嫌ですよね。
皆様の生活が少しでもかゆみフリーになっていただければ嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!