当院のダイエット外来
肥満は高血圧、脂質異常症、糖尿病、脂肪肝など様々な病気の原因になります。痩せるのが大切なのは分かっているけど、痩せられない。具体的な方法が分からない、という方が多いと思います。
当院のダイエット外来ではGLP-1受容体、GLP -1/GIP受容体作動薬を用いて、食欲をコントロールするお手伝いをします。
ただ、ダイエットは食事の制限、運動が基本ですので、お薬を上手に使って減量を軌道にのせましょう。
ダイエット外来
Obesity
肥満は高血圧、脂質異常症、糖尿病、脂肪肝など様々な病気の原因になります。痩せるのが大切なのは分かっているけど、痩せられない。具体的な方法が分からない、という方が多いと思います。
当院のダイエット外来ではGLP-1受容体、GLP -1/GIP受容体作動薬を用いて、食欲をコントロールするお手伝いをします。
ただ、ダイエットは食事の制限、運動が基本ですので、お薬を上手に使って減量を軌道にのせましょう。
当院ではオゼンピック、リベルサス、マンジャロの3種類の薬剤を取り扱います。オゼンピックとリベルサスは成分が同一(セマグルチド)です。GLP-1受容体に作用するお薬です。食欲を抑える作用を持ちます。
成分は同一ですが、オゼンピックは週1回の注射剤、リベルサスは毎日飲む薬といった違いがあります。効果はオゼンピックが高いですが、コストはリベルサスの方が安いです。注射が苦手、内服希望の方はリベルサスがお勧めです。
マンジャロは2023年4月に発売されたお薬です。GLP-1/GIPの2つの受容体に働く作用を持っており、オゼンピックよりも減量効果が高いお薬です。
今後、オゼンピックと同一成分のウゴービが肥満症の保険適応薬として発売される予定ですが、現時点ではダイエット目的の治療は自費診療になります。
オゼンピックはGLP-1受容体作動薬という注射剤です。脳に働きかけて食欲を落とし、また胃腸の動きを抑制することで、結果的に摂取カロリーを少なくしてくれる作用があります。本来は糖尿病治療薬ですが、その減量効果が証明されています。
オゼンピックは1週間に1回の注射薬です。2mgが充填されたお薬を、ダイヤルを調整して0.25mg、0.5mg、1mgの量で1週間に1回注射します。いずれも食欲が治まるまで、少しずつ増量していきます。
上の図で赤と緑のラインがオゼンピックです。約90kgからのスタートで、40週使用し、0.5mgで4kg、1mgで5.6kgの減量効果が確認されています。
リベルサスという薬です。有効成分はオゼンピックと同じセマグルチドでオゼンピックの飲み薬版です。3mg、7mg、14mgと3種類の用量があります。有効性はオゼンピックと比較すると少し落ちる印象です。
糖尿病患者さんでの試験になりますが、上の図の紺色のバーがリベルサスの最大用量の14mgで、1年で平均4-6.2%の減量効果が確認されています。またリベルサス14mgがビクトーザ(サクセンダ)1.8mgよりも体重減少効果が高かったことが示されています。ただ、非常に吸収が悪い薬剤のため、飲み方に注意が必要です。以下の点を守って内服すると、薬の有効性が保たれます。
マンジャロ(成分名、チルセパチド)はGLP-1/GIP受容体作動薬です。インスリン分泌や、食欲抑制に関わるスイッチを入れる作用があるお薬です。オゼンピックやリベルサスはGLP-1単独の作用でしたがGIPの受容体にも作用することで、体重減少の効果が高まっています。
SURPASS-2試験(上図)の結果から、オゼンピックの1mg(-5.7kg)よりもマンジャロの5mg(-7.3kg)、10mg(-9.3kg)、15mg(-11.2kg)の効果が高くなっています。マンジャロ15mgではオゼンピック1mgの約2倍の体重減少効果がありそうです。
診察料:5,500円
採血(初回の治療開始前):5,500円
*原則、月一回の受診が必要になります。
*2回目以降はオンライン診療のご案内も可能です。(別途800円のオンライン診察料、薬剤の配送料がかかります。)
月あたりの薬剤費 | |
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マンジャロ2.5mg | 1ヶ月分4本 14,000円 |
マンジャロ5mg | 1ヶ月分4本 28,000円 |
オゼンピック2mg | 16,000円/本 (週0.5mg使用で1ヶ月分) |
リベルサス3mg | 1ヶ月分30錠 7,200円 |
リベルサス7mg | 1ヶ月分30錠 13,000円 |
リベルサス14mg | 1ヶ月分30錠 18,500円 |