生活習慣病|蕨、戸田、川口エリアの内科・リウマチ科・アレルギー科は、しょう内科クリニック

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生活習慣病

生活習慣病|蕨、戸田、川口エリアの内科・リウマチ科・アレルギー科は、しょう内科クリニック

生活習慣病と言われたら・・・

「数値を下げる」だけが、生活習慣病の治療ではありません

健康診断で、

「血圧が高いですね」

「コレステロールが高いですね」

「血糖値が高くなっています」

と言われたことはありませんか?

生活習慣病は、初期にはほとんど症状がありません。

だからこそ、

「症状がないから大丈夫」

と放置してしまいやすい病気です。

しかし、血圧、血糖、コレステロールなどの異常が長く続くと、少しずつ血管が傷つき、動脈硬化が進行します。

その先にあるのが、

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 心不全
  • 腎臓病

などの重大な病気です。

厚生労働省も、生活習慣病には心臓病や脳血管疾患などが含まれ、生活習慣だけでなく遺伝的要因など、複数の要因が関係するとしています。


生活習慣病とは?

生活習慣病とは、食事、運動、睡眠、喫煙、飲酒などの生活習慣が、発症や進行に関係する病気の総称です。

代表的なものには、

高血圧

血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、脳卒中や心臓病、腎臓病などのリスクが高くなります。

糖尿病

血糖値が高い状態が続くと、血管や神経などに障害が起こり、腎臓、目、神経だけでなく、脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高くなります。

脂質異常症

血液中の悪玉コレステロールなどが高い状態が続くと、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などにつながることがあります。

肥満

肥満は高血圧、糖尿病、脂質異常症などを伴いやすく、複数の危険因子が重なることで動脈硬化のリスクがさらに高くなります。


生活習慣病で本当に怖いのは「血液検査の数字」ではありません

例えば、血圧が150だったとしても、その場で痛みが出るわけではありません。

血糖値やコレステロールが高くても、すぐに体調が悪くなるとは限りません。

しかし、問題は、

その状態が5年、10年、20年と続いたときに何が起こるか

ということです。

血管の傷みは少しずつ進行します。

そしてある日突然、

「脳梗塞になった」

「心筋梗塞になった」

という形で現れることがあります。

だから生活習慣病の治療では、

「今、症状があるか」ではなく、「将来、重大な病気になるリスクをどれだけ減らせるか」

を考えることが大切です。


高血圧は「将来の病気」を予防するために治療します

日本高血圧学会の2025年のガイドラインでは、高血圧は将来の脳卒中、心臓病、腎臓病、認知症のリスクを高める病気とされています。

そして現在の治療では、単に「薬を飲んでいる」という状態ではなく、

実際に血圧を適切な範囲まで下げること

が重要とされています。

つまり、

「高血圧の薬を飲んでいる」=十分な治療

ではありません。

薬を飲んでいても血圧が高いままであれば、治療方法を見直す必要があります。

一方で、血圧を必要以上に下げればよいというものでもありません。

年齢、腎臓の状態、心臓や血管の状態、薬の副作用などを考えながら、その方に適した血圧を目指します。


「薬が多い=良い治療」ではありません

生活習慣病の治療では、

薬を飲むこと自体が目的になってはいけません。

例えば、

「血圧が高いから薬を追加する」

「コレステロールが高いから薬を追加する」

という治療だけを繰り返すのではなく、

「この薬は、将来どの病気を防ぐために必要なのか?」

を考えることが重要です。

薬にはそれぞれ効果がありますが、副作用や飲み合わせ、費用、飲み続ける負担もあります。

そのため、必要性を考えずに薬の種類だけを増やしていくことが、必ずしも患者さんにとって良い治療とは限りません。


反対に「薬を飲まないこと」が良い治療とも限りません

ここも非常に重要です。

「薬はできるだけ飲みたくない」

という気持ちは、よく分かります。

食事や運動などの生活習慣を改善することで、血圧や血糖、コレステロールが改善することもあります。

しかし、

薬が必要な状態なのに、薬を使わないことが良い治療とは限りません。

例えば、高血圧がかなり高い状態が続いている場合や、糖尿病による血管への影響が強い場合、動脈硬化のリスクが高い場合などでは、生活習慣の改善だけでは十分な予防効果が得られないことがあります。

必要なときには、適切な薬を使うことが、将来の脳卒中や心筋梗塞を防ぐために重要です。


だから「どこで治療しても同じ」とは限りません

生活習慣病の診療では、

「薬を出してもらっているから大丈夫」

とは限りません。

大切なのは、

1.本当に治療が必要なのか

検査値だけではなく、年齢、血圧、血糖、コレステロール、喫煙、体重、腎臓の状態、これまでの病気などを総合的に判断します。

2.どこまで治療する必要があるのか

すべての数値を一律に「正常値」にすることが目的ではありません。

その人の将来の病気のリスクを考えて、治療目標を設定します。

3.薬は本当に必要なのか

生活習慣の改善だけで十分なのか、薬が必要なのかを考えます。

4.薬を使うなら、何のためなのか

「数値を下げるため」だけではなく、

「脳卒中を防ぐため」

「心筋梗塞を防ぐため」

「腎臓を守るため」

という治療の目的を明確にします。

5.治療によって本当に改善しているのか

薬を処方した後も、血圧や血糖、コレステロールなどを確認し、必要に応じて治療を調整します。


しょう内科クリニックが大切にしていること

しょう内科クリニックでは、

「薬をたくさん出すこと」も、

「薬をできるだけ出さないこと」も、

治療の目的にはしていません。

私たちが大切にしているのは、

その患者さんが将来、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気にならないためには、何が必要なのか

という視点です。

そのために、

  • 血圧
  • 血糖
  • コレステロール
  • 体重
  • 腎臓の機能
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 運動
  • 食生活
  • 睡眠
  • 家族歴
  • これまでの病気

などを総合的に考えます。


「薬を減らす」ことも治療の一つです

治療を続けているうちに、

「以前より体重が減った」

「食生活が改善した」

「血圧が安定している」

「検査値が長期間安定している」

ということもあります。

その場合には、薬をそのまま続けるのではなく、現在の状態で本当にその薬が必要なのかを見直すことも大切です。

一方で、薬を減らすことで血圧や血糖などが再び悪化するのであれば、無理に減らす必要はありません。

必要な薬は使い、必要性が低くなった薬は見直す。

これも生活習慣病治療の重要な考え方です。


生活習慣病は「一つの数字」だけで判断しません

例えば、

血圧が高い+糖尿病+コレステロールが高い

という方と、

血圧だけが少し高い

という方では、将来の病気になるリスクは同じではありません。

また、

血圧は正常だけれど、喫煙している

という方と、

血圧もコレステロールも正常で、喫煙していない

という方でも、将来のリスクは異なります。

だからこそ、

「この数字だから、この薬」

という診療ではなく、患者さん全体を見て治療を考えることが重要です。


目標は「健康診断の数値」ではなく、その先にあります

生活習慣病の治療で目指しているのは、

「血圧を130にすること」だけでも、

「コレステロールを正常値にすること」だけでもありません。

その先にある、

脳卒中にならないこと。

心筋梗塞にならないこと。

腎臓をできるだけ長く守ること。

健康な状態で長く生活できること。

これが本当の治療目標です。


健診で異常を指摘されたら、ご相談ください

「血圧が高いと言われた」

「コレステロールが高い」

「血糖値が高くなってきた」

「薬を飲んでいるけれど、本当にこのままでいいのか気になる」

「薬が増えてきたので一度見直したい」

「できれば薬を減らしたい」

このような場合もご相談ください。

しょう内科クリニックでは、薬を出すことそのものを目的にせず、必要な治療を適切に行い、将来の脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を予防することを大切にしています。

生活習慣病は、症状がない今だからこそ治療する意味があります。

一緒に、将来の健康を守るための治療を考えていきましょう。


しょう内科クリニックの生活習慣病診療

高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満などの生活習慣病について、生活習慣と薬物治療の両面から、将来の脳卒中・心筋梗塞などの予防を目指します。

高血圧

しょう内科クリニックの高血圧治療

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「血圧が高いだけ」と思っていませんか?

高血圧は、血圧が高くても自覚症状がほとんどないことが多い病気です。

しかし、血圧が高い状態が長く続くと、血管に負担がかかり、少しずつ血管が傷んでいきます。

その結果、

  • 脳卒中
  • 心筋梗塞などの心臓病
  • 心不全
  • 腎臓病
  • 認知症

などの病気につながる危険性が高くなります。

日本高血圧学会も、高血圧は将来の脳卒中、心臓病、腎臓病、認知症のリスクを高める病気であるとしています。

高血圧の治療で最も大切なのは、「血圧をきちんと下げること」です。


2025年の新しい高血圧治療

日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、これまで以上に実際に血圧を下げることを重視しています。

血圧の目標

目標
診察室で測る血圧 130/80mmHg未満
自宅で測る血圧 125/75mmHg未満

ただし、これはすべての方に一律に、急いで血圧を下げればよいという意味ではありません。

年齢、持病、腎臓の状態、血圧の高さ、薬の副作用などを考慮しながら、その方にとって安全な範囲で、しっかり血圧を下げていくことが重要です。


なぜ、血圧を下げることが大切なのでしょうか?

特に注意したいのが「脳卒中」です

高血圧が続くと、脳の血管に大きな負担がかかります。

血管が詰まれば脳梗塞、血管が破れれば脳出血につながります。

脳卒中は、命に関わるだけでなく、

  • 片麻痺
  • 言葉が出にくい
  • 歩きにくい
  • 食事が飲み込みにくい
  • 認知機能の低下

など、その後の生活に大きな影響を残すことがあります。

だからこそ、

「症状がないから大丈夫」ではなく、症状がないうちから血圧を下げておくことが大切です。

高血圧を治療する目的は、単に血圧計の数字をきれいにすることではありません。

将来の脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことが、本当の目的です。


お酒と高血圧

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お酒を飲む習慣がある方では、飲酒量が多いほど血圧が上がりやすくなります。

そのため、血圧を下げるためには、飲酒量を減らすことが有効です。

しかし、

「お酒を完全にやめなければ高血圧は治療できない」

ということではありません。

お酒を楽しみにしている方にとって、いきなり禁酒することは簡単ではありません。

しょう内科クリニックでは、無理にお酒をやめることを最初の目標にはしません。

例えば、

  • 今より少し量を減らす
  • 毎日飲んでいる場合は、飲まない日をつくってみる
  • いつものお酒を少し薄くする
  • お酒と一緒に食べる塩分の多い料理を減らす

など、できるところから取り組みます。

大切なのは、

「お酒をやめられたか」ではなく、「血圧を下げられているか」です。

お酒を完全にやめることが難しい場合でも、血圧の治療をあきらめる必要はありません。

生活習慣の改善に加えて、必要であれば薬を使い、血圧をしっかり下げることを優先します。


「生活習慣のせい」だけとは限りません

血圧が高い原因は、塩分、体重、飲酒、運動不足などの生活習慣だけではありません。

中には、別の病気が原因となって血圧が上がっている方もいます。

これを二次性高血圧といいます。

日本高血圧学会の2025年のガイドラインでも、二次性高血圧は独立した重要な診療分野として位置づけられています。

例えば、

  • 若い年齢から血圧が高い
  • 急に血圧が高くなった
  • 薬を何種類使っても血圧が下がらない
  • 朝の血圧が特に高い
  • 血液中のカリウムが低い
  • 腎臓の機能に異常がある
  • 強いいびきがある
  • 寝ている間に呼吸が止まっていると言われる

といった場合には、血圧を上げている原因が隠れていないか確認することが大切です。


「いびき」は高血圧のサインかもしれません

睡眠時無呼吸症候群と高血圧

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睡眠中に呼吸が何度も止まる「睡眠時無呼吸症候群」は、高血圧の原因の一つになることがあります。

特に、

  • 大きないびきをかく
  • 寝ているときに呼吸が止まると言われる
  • 夜中に何度もトイレに起きる
  • 朝、頭が重い
  • 日中に眠くなる
  • 朝の血圧が高い
  • 薬を飲んでも血圧が下がりにくい

という方は、一度調べてみる価値があります。

睡眠時無呼吸症候群がある場合、血圧の薬を増やすだけではなく、睡眠中の呼吸の問題そのものを治療することが重要です。


血圧が高ければ、薬を増やせばいい?

必ずしもそうとは限りません。

血圧が高い場合には、

「なぜ血圧が高いのか」

を考えることも大切です。

例えば、

「最近、体重が増えていないか」

「塩分を多くとっていないか」

「お酒の量が増えていないか」

「睡眠は十分か」

「いびきや無呼吸はないか」

「腎臓に問題はないか」

「血圧を上げる別の病気や薬がないか」

などを確認します。

原因が見つかれば、その原因を治療することで血圧が改善することもあります。


高血圧の治療は「生活習慣+薬」が基本です

高血圧の治療では、生活習慣の改善が基本となります。

できることから始めましょう

項目 取り組み
塩分 食事の塩分を減らす
体重 太りすぎている場合は少しずつ減量
運動 無理のない範囲で体を動かす
お酒 無理に禁酒せず、できる範囲で減らす
睡眠 睡眠時間と睡眠の質を見直す
喫煙 可能であれば禁煙する

すべてを一度に完璧にする必要はありません。

続けられることから一つずつ改善することが大切です。


薬による高血圧治療

生活習慣を改善しても血圧が十分に下がらない場合や、血圧が高い状態が続いている場合には、血圧を下げる薬を使用します。

2025年の日本高血圧学会のガイドラインでは、主な治療薬として、

  • 血管を広げるタイプのカルシウム拮抗薬
  • アンジオテンシン受容体拮抗薬
  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬
  • 少量の利尿薬
  • β遮断薬

などが挙げられています。

一種類の薬だけでは十分に血圧が下がらない場合には、早い段階から複数の薬を組み合わせることも推奨されています。

ただし、薬の選択は年齢、腎臓の状態、心臓の病気、糖尿病などによって変わります。

「血圧が高いから、この薬」という単純な治療ではありません。

患者さん一人ひとりに合わせて薬を選択します。


自宅で血圧を測ることも大切です

血圧は、病院で測ったときだけではなく、普段の血圧を知ることが重要です。

特に、

朝の血圧

は重要です。

毎日できる範囲で自宅の血圧を測り、記録しておきましょう。

診察室ではそれほど高くなくても、自宅では高いことがあります。

反対に、病院では高いのに自宅ではそれほど高くない場合もあります。

そのため、家庭での血圧を確認することが、適切な治療につながります。


しょう内科クリニックの高血圧診療

しょう内科クリニックでは、単純に血圧の数字だけを見て薬を処方するのではなく、

「なぜ血圧が高いのか」

「どうすれば安全に血圧を下げられるのか」

「将来の脳卒中や心臓病をどう防ぐか」

という視点から診療します。

診察では必要に応じて、

  • 血圧の状態
  • 自宅での血圧
  • 体重
  • 食生活
  • 飲酒習慣
  • 運動習慣
  • 睡眠
  • いびきや睡眠中の無呼吸
  • 腎臓の状態
  • 血液検査
  • 血糖やコレステロール
  • 血圧を上げる病気の可能性

などを確認します。

血圧がなかなか下がらない場合には、睡眠時無呼吸症候群や二次性高血圧が隠れていないかも検討します。


「血圧が高いけれど、症状がないから大丈夫」は要注意です

高血圧は、自覚症状がないまま進行することが少なくありません。

だからこそ、

症状が出てから治療するのではなく、症状がないうちから血圧を下げておくことが大切です。

お酒を完全にやめることが難しくても構いません。

運動が毎日できなくても構いません。

最初からすべてを完璧にする必要はありません。

できることから少しずつ生活習慣を改善し、必要であれば薬も使いながら、

「血圧をしっかり下げる」

ことを一緒に目指していきましょう。

それが、将来の脳卒中、心臓病、腎臓病を防ぐための大切な一歩です。

血圧が気になったら、しょう内科クリニックへ

「健康診断で血圧が高かった」

「家で測るといつも高い」

「薬を飲んでいるのに血圧が下がらない」

「朝の血圧が高い」

「いびきがひどいと言われる」

「血圧の薬を増やす前に原因を調べたい」

このような場合は、お気軽にご相談ください。

血圧の数字を下げるだけでなく、その先にある脳卒中や心臓病、腎臓病を予防することを目標に、一人ひとりに合わせた高血圧治療を行います。

脂質異常症(高コレステロール、高中性脂肪)

「コレステロールが高い=すぐ薬」ではありません

健康診断で、

「悪玉コレステロールが高いですね」

と言われて、薬を勧められたことはありませんか?

特に女性では、更年期を迎える頃から悪玉コレステロールが上がってくることがあります。

それまでコレステロールが正常だったのに、

「50歳を過ぎて急に高くなった」

という方も少なくありません。

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もちろん、悪玉コレステロールが高い状態が長く続けば、動脈硬化が進み、心筋梗塞などのリスクが高くなります。

しかし、

「悪玉コレステロールが高い」という一つの数字だけで、その人の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを判断することはできません。

年齢、血圧、糖尿病、喫煙、腎臓の状態、これまでに心筋梗塞や脳梗塞を起こしたことがあるか、家族歴などを含めて、その人全体のリスクを評価することが大切です。


更年期からコレステロールが高くなった女性へ

更年期以降の女性では、女性ホルモンの変化などに伴って、悪玉コレステロールが上昇することがあります。日本動脈硬化学会も、更年期以後の女性で悪玉コレステロールが上昇することを明記しています。

ここで大切なのは、

「コレステロールが上がった=すぐに薬を飲まなければならない」

というわけではないことです。

例えば、

  • 血圧が正常
  • 糖尿病がない
  • 喫煙しない
  • 腎臓の病気がない
  • 心筋梗塞や狭心症になったことがない
  • 脳梗塞などの動脈硬化性疾患がない
  • 家族に若くして心筋梗塞になった人がいない
  • 家族性高コレステロール血症ではない

という方であれば、悪玉コレステロールが多少高くても、心筋梗塞や脳梗塞の絶対的なリスクが高くない場合があります。

日本動脈硬化学会も、リスクの低い人では、悪玉コレステロールが多少高くても薬物治療を必要としないことが多いとしています。

そのような場合には、食事や運動などの生活習慣を見直しながら、定期的に検査をして経過を見るという選択肢があります。


では、どんな人に薬が必要なのでしょうか?

脂質異常症の治療で重要なのは、

「コレステロールの数字だけを見る」のではなく、「将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを見る」ことです。

特に注意が必要なのは、次のような方です。

心筋梗塞・狭心症などをすでに起こしたことがある方

すでに動脈硬化性疾患を起こしたことがある方は、再発を防ぐために、悪玉コレステロールをしっかり下げることが重要です。

糖尿病がある方

糖尿病は動脈硬化性疾患の重要な危険因子です。

高血圧がある方

高血圧と高コレステロールが重なると、血管への負担が大きくなります。

腎臓の病気がある方

慢性腎臓病も動脈硬化性疾患のリスクを高めます。

喫煙している方

喫煙は動脈硬化を進める重要な危険因子です。

家族性高コレステロール血症が疑われる方

生まれつき悪玉コレステロールが高い「家族性高コレステロール血症」では、若い頃から動脈硬化が進みやすいため、早期に発見して治療することが非常に重要です。


特に「悪玉コレステロール180以上」は要注意

健康診断などで、薬を飲んでいない状態の悪玉コレステロールが180mg/dL以上の場合には、単純に「体質でしょう」と済ませないことが大切です。

家族性高コレステロール血症の可能性を考え、

  • 家族にコレステロールが高い人がいるか
  • 若い年齢で心筋梗塞や狭心症になった家族がいないか
  • アキレス腱が厚くなっていないか
  • 黄色腫がないか

などを確認します。

日本動脈硬化学会では、未治療時の悪玉コレステロール180mg/dL以上は、家族性高コレステロール血症を疑う重要な基準の一つとしています。

家族性高コレステロール血症の場合は、生活習慣の改善だけでは十分に悪玉コレステロールを下げられないことが多く、薬による治療が重要になります。


「痩せればコレステロールも下がる」は少し違います

ここは脂質異常症の治療で、非常に誤解されやすいところです。

中性脂肪は、体重を減らすと下がりやすい

中性脂肪が高い方では、

  • 体重を減らす
  • 運動する
  • 甘いものを減らす
  • 糖質の多い飲料を減らす
  • お酒を減らす

といった生活習慣の改善によって、中性脂肪がかなり改善することがあります。

日本動脈硬化学会も、中性脂肪は食事・運動療法によって大きな低下が期待できるとしています。


一方、悪玉コレステロールは「痩せれば下がる」とは限りません

悪玉コレステロールは、中性脂肪とは少し性質が違います。

体重を減らしたからといって、悪玉コレステロールが大きく下がるとは限りません。

運動についても、脂質への効果は悪玉コレステロールを大きく下げるというより、中性脂肪を下げ、善玉コレステロールを上げる効果のほうが現れやすいことが知られています。

そのため、

「運動して痩せれば、コレステロールの薬は必要なくなる」

とは一概に言えません。

特に家族性高コレステロール血症などでは、生活習慣を改善しても悪玉コレステロールを十分に下げられないことが多く、薬による治療が必要になります。


悪玉コレステロールを下げる食事

悪玉コレステロールが高い方では、単純に「食べる量を減らす」だけではなく、何を食べているかを見ることが大切です。

特に、

  • 肉の脂身
  • バター
  • 生クリーム
  • 脂肪の多い乳製品
  • 揚げ物
  • 洋菓子
  • 内臓類

など、飽和脂肪酸の多い食品を減らすことが重要です。

一方で、

  • 大豆製品
  • 野菜
  • 海藻
  • きのこ
  • 食物繊維の多い食品

などを取り入れることも有効です。

ただし、食事療法の効果には個人差があります。

食事を頑張っているのに悪玉コレステロールがあまり下がらない方もいます。

その場合、「努力が足りない」と考える必要はありません。


しょう内科クリニックでは「一律に薬を出す」治療をしません

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脂質異常症では、

「悪玉コレステロールが140mg/dL以上だから薬」

というように、一つの数字だけで治療を決めることは適切ではありません。

日本動脈硬化学会でも、悪玉コレステロール140mg/dL以上は脂質異常症の診断基準ですが、この基準を超えたからといって、すぐに薬を使うことを意味するわけではないと説明しています。

しょう内科クリニックでは、

「この患者さんは、将来心筋梗塞や脳梗塞になるリスクがどのくらいあるのか?」

を考えて治療します。


脂質異常症の治療で確認すること

診察では、コレステロールの数字だけではなく、

確認する項目 なぜ重要なのか
年齢 年齢によって将来のリスクが変わる
血圧 高血圧は動脈硬化の重要な危険因子
血糖 糖尿病があるとリスクが高くなる
喫煙 動脈硬化を進める
腎臓の状態 腎臓病は動脈硬化リスクを高める
過去の病気 心筋梗塞などがあれば高リスク
家族歴 家族性高コレステロール血症を疑う手がかり
LDLコレステロール 動脈硬化との関係が強い
中性脂肪 生活習慣や体重の影響を受けやすい
善玉コレステロール 低値の場合はリスク評価に影響する

などを総合的に判断します。


「薬を飲むべきか迷っている」という方もご相談ください

例えば、

50代の女性

更年期になってから悪玉コレステロールが150〜160mg/dL程度になった。

血圧は正常。

糖尿病なし。

喫煙なし。

腎臓も正常。

心筋梗塞や脳梗塞の家族歴もない。

このような場合には、すぐに薬を始めるのではなく、まず生活習慣を確認しながら経過を見ることが合理的な場合があります。

一方で、

50代の女性

悪玉コレステロールが190mg/dLある。

母親が60歳前に心筋梗塞になっている。

この場合は、単なる「更年期だから」と考えず、家族性高コレステロール血症などを考えて、より積極的に評価する必要があります。

さらに、

悪玉コレステロール+糖尿病+高血圧

という場合も、単純な軽度のコレステロール高値とは考え方が変わります。

同じ「悪玉コレステロール160mg/dL」でも、その人によって治療方針は変わります。

これが脂質異常症診療で最も大切なポイントです。


「薬を飲まない」ことが目的でもありません

しょう内科クリニックでは、薬をできるだけ使わないことを目標にしているわけではありません。

反対に、薬をたくさん処方することを目標にもしていません。

大切なのは、

必要な人には、必要な薬をきちんと使う。

必要性が低い人には、一律に薬を使わない。

そして、

治療によって将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げられる可能性があるか

を考えることです。


脂質異常症治療の目的は「数字を正常にすること」ではありません

コレステロールの数字を見ると、どうしても、

「正常値にしなければいけない」

と思ってしまいます。

しかし、本当に大切なのは、

血管を守ることです。

そして最終的な目標は、

心筋梗塞を防ぐこと。

脳梗塞を防ぐこと。

将来も健康に生活できる状態を維持すること。

そのために、生活習慣の改善が十分なのか、薬が必要なのかを一人ひとり判断します。


こんな方は、しょう内科クリニックへ

  • 更年期になってからコレステロールが高くなった
  • 健診で悪玉コレステロールが高いと言われた
  • コレステロールが高いだけなのに薬を勧められて迷っている
  • 薬を始める前に自分の心筋梗塞・脳梗塞リスクを知りたい
  • コレステロールの薬を本当に続ける必要があるのか知りたい
  • 家族に心筋梗塞になった人がいる
  • 悪玉コレステロールが180mg/dL以上ある
  • 中性脂肪が高い
  • 食事や運動をしているのに悪玉コレステロールが下がらない
  • 脂質異常症の治療を一度見直したい

しょう内科クリニックの脂質異常症診療

「コレステロールが高いから薬」ではなく、

「この方にとって薬による治療が本当に必要なのか」

というところから考えます。

更年期以降の女性のコレステロール上昇、生活習慣による中性脂肪の上昇、家族性高コレステロール血症、糖尿病や高血圧を伴う脂質異常症など、同じ「脂質異常症」でも治療方針は異なります。

必要な方には適切な薬物治療を行い、必要性が低い方には生活習慣の改善と経過観察を含めた治療を提案します。

一人ひとりの「将来の心筋梗塞・脳梗塞のリスク」を考えた脂質異常症治療を行っています。

糖尿病

糖尿病は「一度なったら、一生治らない病気」なのでしょうか?

「糖尿病になったら、一生薬を飲まないといけない」

「糖尿病と診断されたら、もう治らない」

そう思っている方も多いかもしれません。

しかし、2型糖尿病では、早い段階から適切な治療を行うことで、血糖値が正常に近い状態まで改善し、薬を使わずに維持できるようになる方もいます。

この状態は医学的には**「寛解」**と呼ばれています。

国際的な専門家の合意では、血糖を下げる薬を使わない状態で、ヘモグロビンA1cが6.5%未満を3か月以上維持した場合を糖尿病の「寛解」としています。

ただし、「一度寛解したら二度と糖尿病にならない」という意味ではありません。

体重が再び増えたり、生活習慣が変化したり、膵臓のインスリンを作る力が低下したりすると、再び血糖値が上がることがあります。

だからこそ、

早く見つけて、早く治療し、できるだけ膵臓を守る。

これが2型糖尿病の治療で大切な考え方です。


糖尿病には「1型」と「2型」があります

糖尿病という名前は同じでも、1型糖尿病と2型糖尿病では、病気の仕組みが大きく異なります。

1型糖尿病 2型糖尿病
主な原因 膵臓のインスリンを作る細胞が壊れる インスリンが効きにくい、または分泌が不足する
発症 子どもから大人まで発症する 主に成人に多い
進行 急に発症することもある 徐々に進行することが多い
インスリン 基本的に必要 必ずしも必要ではない
薬を使わない状態への改善 原則として難しい 治療によって「寛解」を目指せる場合がある

1型糖尿病では、インスリンを作る膵臓の細胞が破壊されるため、インスリン治療が基本となります。

一方、2型糖尿病では、インスリンが効きにくくなったり、膵臓からインスリンを出す力が不足したりすることで血糖値が上昇します。


2型糖尿病は、うまく治療すれば「寛解」を目指せることがあります

2型糖尿病では、血糖値が高い状態を長期間放置すると、膵臓に負担がかかります。

一方で、早い段階から血糖値を適切に下げ、体重や食生活を改善することで、インスリンが効きやすくなり、膵臓への負担を減らせることがあります。

その結果、

血糖値が改善



薬を減らせる



さらに状態が改善



場合によっては薬を中止できる

という経過をたどる方もいます。

日本糖尿病学会も、2型糖尿病では食事療法によって体重を適正化することで、インスリンの分泌能力や効きが改善し、薬の量を減らせる場合があるとしています。


「糖尿病を治す」ために、最初の治療が重要です

2型糖尿病では、診断された時点でどの程度膵臓の力が残っているかによって、その後の経過が変わります。

そのため、

「とりあえず薬を1錠飲んで様子を見る」

だけではなく、

今の血糖値がどの程度なのか

インスリンをどのくらい作れているのか

インスリンが効きにくくなっているのか

膵臓がどの程度疲れているのか

を確認することが重要です。


糖尿病の検査

糖尿病の診断では、主に血液検査を行います。

空腹時血糖

食事をしていない状態での血糖値を測定します。

ヘモグロビンA1c

過去1~2か月程度の血糖状態を反映する指標です。

現在の血糖だけではなく、これまで血糖が高かったのかを確認するために重要な検査です。


「糖尿病の種類」を見極める検査もあります

糖尿病と診断された場合、1型なのか2型なのかを判断することも重要です。

必要に応じて、

  • インスリンの分泌量
  • Cペプチド
  • 膵臓に対する自己抗体

などを調べます。

特に、やせているのに急に血糖値が高くなった方、短期間で血糖値が悪化した方、若い年齢で発症した方などでは、1型糖尿病やゆっくり進行する1型糖尿病の可能性を考える必要があります。

糖尿病には、見た目や年齢だけでは判断できないタイプもあります。日本糖尿病学会では、膵臓に対する自己抗体やインスリン分泌能力を用いた、ゆっくり進行する1型糖尿病の診断基準も示しています。


2型糖尿病で「一時的にインスリンを使う」ことがあります

「インスリン注射を始めたら、一生やめられない」

と思っている方もいらっしゃいます。

しかし、2型糖尿病では必ずしもそうではありません。

血糖値が非常に高い状態では、飲み薬だけでは十分に血糖を下げられないことがあります。

このような場合、インスリンを一時的に使用して、まず血糖値を速やかに改善することがあります。

日本糖尿病学会も、2型糖尿病で血糖コントロールが不十分な場合だけでなく、感染症、手術、ステロイド治療などによって一時的にインスリンが必要になる場合があるとしています。


インスリンで「膵臓を休ませる」という考え方

血糖値が非常に高い状態が続くと、膵臓は大量のインスリンを出そうとして疲弊します。

また、高血糖そのものがインスリンの効きを悪くすることがあります。

そこで、必要な場合にはインスリンを使って、

高血糖を速やかに改善する



膵臓への負担を減らす



インスリンが効きやすい状態を取り戻す



食事・運動・体重管理や内服薬で血糖を維持する

という治療を行うことがあります。

その結果、2型糖尿病の一部の方では、インスリンを中止して飲み薬や生活習慣の改善だけで血糖を管理できるようになることがあります。


「インスリンを使う=糖尿病が重症」というわけではありません

ここは非常に重要です。

インスリンは「最後の治療」ではありません。

むしろ、血糖値が非常に高いときに、膵臓を守りながら血糖値を早く改善するために、あえて早期にインスリンを使うことがあります。

そして、血糖値が改善し、インスリンを自分で作る力が十分に残っていれば、

インスリンを減らす

→ 中止する

という治療が可能な場合があります。

ただし、膵臓のインスリン分泌能力が著しく低下している場合には、インスリンを継続する必要があります。

したがって、「インスリンを使ったら一生」という考え方も、「インスリンを使えば必ずやめられる」という考え方も正しくありません。

その方の膵臓の状態によって判断します。


しょう内科クリニックでは「糖尿病の状態」を見て治療します

しょう内科クリニックでは、

「血糖値が高いから、とりあえず薬」

という治療ではなく、

  • どのくらい血糖値が高いのか
  • いつから高くなったのか
  • インスリンを作る力は残っているのか
  • インスリンが効きにくくなっているのか
  • 体重はどう変化しているか
  • 食生活や運動習慣はどうか
  • 1型糖尿病の可能性はないか
  • 腎臓や目、神経などに合併症がないか

を確認しながら治療方針を決めます。


できるだけ早く血糖を改善することが、将来につながります

糖尿病は、症状がないまま進行することがあります。

「まだ症状がないから大丈夫」

ではありません。

一方で、

糖尿病と診断されたからといって、将来必ず合併症が起こるわけでもありません。

早い段階から適切に治療し、血糖値を良好に保つことで、合併症のリスクを減らすことができます。

そして2型糖尿病では、治療によって寛解を目指せる方もいます。


こんな方はご相談ください

  • 健康診断で血糖値が高いと言われた
  • ヘモグロビンA1cが高いと言われた
  • 「糖尿病予備群」と言われた
  • 糖尿病と診断されたが薬を始めるか迷っている
  • できれば薬を減らしたい
  • 糖尿病の薬を飲んでいるが血糖値が下がらない
  • インスリン注射を勧められた
  • インスリンを始めたが、将来やめられるのか知りたい
  • 体重が増えて血糖値が上がってきた
  • やせているのに血糖値が高い
  • 家族に糖尿病が多い

しょう内科クリニックの糖尿病診療

「一生薬を飲む」ことを最初から決めるのではなく、その人の糖尿病の状態を見極めます

2型糖尿病では、早期から適切な治療を行うことで、血糖値が正常に近い状態まで改善し、薬を使わない「寛解」を目指せる場合があります。

そのために、

早く見つける。

正確に診断する。

必要なら早く血糖を下げる。

膵臓をできるだけ守る。

改善したら薬を減らせるか見直す。

という治療を大切にしています。

インスリンが必要な場合も、「インスリンを始めたら一生」ではありません。

2型糖尿病であれば、状態によっては一時的にインスリンを使用して血糖を改善した後、インスリンを離脱できる可能性があります。

一方で、1型糖尿病などインスリンが不可欠な病型では、インスリンを継続することが必要です。

糖尿病は「薬を飲み続ける病気」と決めつけず、今の状態を正確に評価して、将来どういう状態を目指せるのかを一緒に考えることが大切です。

しょう内科クリニックでは、血糖値だけでなく、その方の糖尿病のタイプと膵臓のインスリン分泌能力まで考えた治療を行っています。

動脈硬化検査

血液検査だけでなく、「血管の状態」も確認します

コレステロールの数字だけで、治療を決めてよいのでしょうか?

脂質異常症の治療では、血液検査の結果を見ることはもちろん重要です。

しかし、同じ悪玉コレステロールの値でも、

実際に血管に動脈硬化がどの程度進んでいるのか

によって、その方の状態は異なります。

そこで、しょう内科クリニックでは、必要に応じて頸動脈エコー検査を行い、血管そのものの状態を確認しています。

日本動脈硬化学会も、頸動脈エコーは血管壁の厚さやプラークの有無などを確認できる、身体への負担が少ない動脈硬化の評価方法として位置づけています。


頸動脈エコーで「今の血管」を見ます

頸動脈は、首の両側を走っている比較的大きな血管です。

超音波を使ってこの血管を観察すると、

  • 血管の壁が厚くなっていないか

  • 動脈硬化による「プラーク」がないか

  • プラークがどの程度あるか

  • 血管が狭くなっていないか

  • 血流に問題がないか

などを確認することができます。

検査は体への負担が少なく、放射線を使用しません。


「コレステロールが高いから薬」ではなく、総合的に判断します

例えば、

更年期以降に悪玉コレステロールが上がった女性

悪玉コレステロールは高くなったものの、

  • 血圧は正常

  • 糖尿病なし

  • 喫煙なし

  • 腎臓の病気なし

  • 心筋梗塞や脳梗塞の既往なし

  • 家族性高コレステロール血症を疑う所見なし

という場合があります。

このような方では、すぐに薬を開始するのではなく、生活習慣の改善と経過観察を選択できる場合があります。

その際、必要に応じて頸動脈エコーで血管の状態を確認することで、治療方針を考えるための材料を増やすことができます。


一方で、血管に動脈硬化が見つかった場合は考え方が変わります

反対に、血液検査だけを見ると「それほど高くない」と思われる場合でも、

頸動脈に明らかなプラークが認められる

など、動脈硬化の進行が確認されることがあります。

その場合には、血圧、血糖、喫煙、腎臓の状態、家族歴なども含めて、より積極的に動脈硬化の危険因子を管理する必要がないかを検討します。

ただし、頸動脈エコーでプラークが見つかったからといって、全員を自動的に「高リスク」とするわけではありません。

日本動脈硬化学会も、頸動脈のプラークや血管壁の肥厚だけで治療目標を一律に決めるのではなく、心筋梗塞や脳梗塞の既往、糖尿病、慢性腎臓病などを合わせて総合的に判断することを推奨しています。


「薬を飲むか迷っている方」には頸動脈エコー

「コレステロールが高いと言われたけれど、本当に薬が必要なの?」

という方も少なくありません。

特に、

更年期以降に初めてコレステロールが高くなった方

では、将来の動脈硬化リスクを確認したうえで治療方針を考えることが重要です。

しょう内科クリニックでは、必要に応じて頸動脈エコーを行い、

「今の血管がどのような状態なのか」

を確認したうえで、生活習慣の改善だけでよいのか、薬による治療を検討した方がよいのかを一緒に考えます。


しょう内科クリニックの脂質異常症診療

「コレステロールの数字」だけを見るのではなく、「その人の血管」を見る。

これが、しょう内科クリニックが大切にしている脂質異常症診療です。

更年期以降の女性のコレステロール上昇から、家族性高コレステロール血症、糖尿病や高血圧を伴う脂質異常症まで、患者さんごとのリスクを評価します。

必要に応じて頸動脈エコーで動脈硬化の状態を確認し、その結果も治療方針を決める材料として活用します。

目標は、検査結果をきれいにすることではありません。

将来の心筋梗塞や脳梗塞をできるだけ防ぎ、健康な生活を長く続けていただくこと。

そのために、本当に必要な治療を一緒に考えていきます。

高尿酸血症・痛風

「尿酸が高い」と言われたら、すぐ薬が必要?

健康診断で、

「尿酸値が高いですね」

と言われたことはありませんか?

尿酸値が高い状態を高尿酸血症といいます。

高尿酸血症をそのままにしておくと、尿酸の結晶が関節にたまり、突然、

「足の親指が腫れて、歩けないほど痛い」

という痛風発作を起こすことがあります。

また、高尿酸血症の方では腎臓の病気や尿路結石などを伴うこともあります。

しかし、

「尿酸値が7を超えたから、全員が薬を飲まなければならない」

というわけではありません。

尿酸値だけではなく、痛風の有無、腎臓の状態、尿路結石、高血圧、糖尿病などを総合的に考えて治療方針を決めることが大切です。


高尿酸血症とは?

血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超える状態を高尿酸血症といいます。

尿酸は、体の中で作られる物質の一つです。

通常は腎臓などから尿として排泄されますが、

  • 体の中で尿酸が多く作られる
  • 腎臓から尿酸を十分に排泄できない
  • 食事や飲酒などによって尿酸が増える

といったことが重なると、血液中の尿酸が増えてきます。


高尿酸血症の治療で大切な2つの目的

しょう内科クリニックでは、高尿酸血症の治療を、

1.痛風から守る

尿酸値が高い状態が続くと、関節に尿酸の結晶が蓄積します。

そしてある日突然、

足の親指などが赤く腫れて、非常に強い痛みが出る

ことがあります。

これが痛風発作です。

一度痛風を起こした方では、再発を繰り返さないために尿酸値をしっかり管理することが重要です。

2.腎臓を守る

尿酸が高い状態では、尿酸の結晶が腎臓や尿路に影響し、尿路結石などを起こすことがあります。

そのため、

「痛風になったことがないから大丈夫」

とは限りません。

特に腎臓の機能が低下している方では、尿酸値だけでなく腎臓の状態も含めて治療を考える必要があります。


尿酸値が高くても、全員に薬が必要なわけではありません

ここは非常に重要なポイントです。

高尿酸血症の診断基準は7.0mg/dLを超えることですが、診断基準と薬を始める基準は同じではありません。

尿酸値7.0~7.9mg/dL

痛風発作や痛風結節がなく、腎臓などにも問題がない場合には、まず生活習慣の改善を行い、経過を見ることが一般的です。

尿酸値8.0~8.9mg/dL

腎障害、尿路結石、高血圧、糖尿病などの合併症がある場合には、生活習慣の改善に加えて薬による治療を検討します。

尿酸値9.0mg/dL以上

痛風発作がなくても、尿酸値が持続して高い場合には、将来の痛風などを考えて薬による治療を検討します。

痛風を起こしたことがある場合

痛風発作を繰り返す方や痛風結節がある方では、尿酸値を6.0mg/dL以下にすることを目標として、薬による治療を検討します。


高尿酸血症の治療の目安

状態 治療の考え方
尿酸値7.0未満 基本的に高尿酸血症ではありません
7.0~7.9mg/dL・合併症なし 生活習慣の改善を中心に経過観察
8.0~8.9mg/dL・腎障害などあり 薬による治療を検討
9.0mg/dL以上 薬による治療を開始
痛風発作・痛風結節あり 薬による治療を開始
痛風の治療中 尿酸値6.0mg/dL以下を目標

※実際の治療は、年齢、腎機能、痛風発作の回数、尿路結石、血圧、糖尿病などを総合して決定します。


お酒と尿酸値

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高尿酸血症と飲酒には深い関係があります。

アルコールそのものが尿酸値を上げる作用を持っています。

さらに、ビールなどにはプリン体が含まれているものもあります。

そのため、

「ビールだけが悪い」わけではありません。

日本酒、焼酎、ワインなども含め、アルコールそのものが尿酸値に影響します。


お酒を完全にやめなければいけない?

必ずしもそうではありません。

お酒が好きな方にとって、突然の禁酒は簡単ではありません。

しょう内科クリニックでは、

「お酒を完全にやめてください」

ということだけを治療目標にはしません。

まずは、

  • 飲酒量を少し減らす
  • 毎日飲んでいる場合は飲まない日をつくる
  • ビールなどを飲み続ける量を減らす
  • 水や炭酸水を間に入れる
  • 飲酒と一緒に食べる量を見直す

など、続けられる方法を一緒に考えます。

大切なのは、

「禁酒できたか」ではなく、尿酸値を適切に管理できているか、痛風や腎臓の問題を防げているかです。


食事で尿酸値は変わります

高尿酸血症では、食事も重要です。

特に、

  • 内臓肉
  • 肉類の大量摂取
  • 魚卵などを大量に食べる習慣
  • アルコール
  • 果糖を多く含む清涼飲料水

などを摂りすぎている場合には、見直すことが有効です。

一方で、プリン体だけを極端に気にする必要はありません。

「何を食べたか」だけではなく、「食べ過ぎていないか」「体重が増えていないか」「お酒を飲み過ぎていないか」まで含めて考えることが大切です。


体重を減らすことも尿酸値の改善につながります

肥満やメタボリックシンドロームがある方では、体重を適正化することが重要です。

食べ過ぎや飲み過ぎを改善すると、

体重が減る



中性脂肪や血糖なども改善



尿酸値も改善する

という良い循環につながることがあります。

高尿酸血症は、単独の問題ではなく、

高血圧

糖尿病

脂質異常症

肥満

などと一緒に見つかることも少なくありません。

そのため、尿酸値だけを見るのではなく、生活習慣病全体を確認することが重要です。


しょう内科クリニックでは「尿酸値だけ」を見ません

高尿酸血症の診療では、

「尿酸値が高いから薬」

という一律の治療を行うのではなく、

  • 尿酸値
  • 痛風発作の有無
  • 痛風発作の回数
  • 痛風結節の有無
  • 腎機能
  • 尿路結石
  • 血圧
  • 血糖
  • コレステロール
  • 体重
  • 飲酒習慣
  • 食事習慣

などを総合的に確認します。

そして、

「今、薬が必要なのか」

「生活習慣の改善でまず経過を見られるのか」

を判断します。


必要な人には、しっかり尿酸を下げます

一方で、薬が必要な方には、きちんと治療することが重要です。

特に、

痛風を繰り返している方

痛風結節がある方

腎障害や尿路結石を伴っている方

尿酸値が9.0mg/dL以上の方

などでは、薬によって尿酸値を適切に下げることを検討します。

痛風の治療では、尿酸値を6.0mg/dL以下に維持することを目標とします。

これは単に血液検査の数字をきれいにするためではありません。

関節に蓄積した尿酸の結晶を減らし、痛風発作を繰り返さない状態をつくるためです。


高尿酸血症は「薬を飲むかどうか」だけの問題ではありません

高尿酸血症の治療で大切なのは、

薬を飲むことでも、薬を飲まないことでもありません。

大切なのは、

痛風から守ること。

腎臓を守ること。

そして、高血圧や糖尿病、脂質異常症などを含めて、将来の健康を守ること。

そのために、

生活習慣を改善するところ

薬でしっかり治療するところ

を患者さんごとに判断します。


こんな方はご相談ください

  • 健康診断で尿酸値が高いと言われた
  • 尿酸値が7mg/dLを超えている
  • 尿酸値が9mg/dL以上ある
  • 痛風発作を起こしたことがある
  • 痛風を繰り返している
  • 尿路結石がある
  • 腎機能が低下している
  • お酒をよく飲む
  • 尿酸値を下げたいが禁酒は難しい
  • 尿酸の薬をずっと飲む必要があるのか知りたい
  • 他の生活習慣病も含めて相談したい

しょう内科クリニックの高尿酸血症診療

「尿酸値が高いから、すぐ薬」ではありません。

一方で、痛風を繰り返している方や、腎臓の病気などを伴う方、尿酸値が非常に高い方では、必要な治療を先延ばしにしないことも重要です。

しょう内科クリニックでは、

痛風を防ぐ。

腎臓を守る。

生活習慣を無理なく改善する。

必要な方には適切な薬を使う。

という考え方で、一人ひとりの状態に合わせて治療します。

お酒を完全にやめることが難しい方も、無理のない方法を一緒に考えます。

「尿酸値が高いけれど、薬は本当に必要なの?」

という段階からでも、お気軽にご相談ください。