ニキビ・ニキビ跡治療
ニキビ・ニキビ跡治療
ニキビ治療で大切なのは、今あるニキビを治すことだけではありません。
ニキビは、毛穴の詰まりから始まり、炎症が強くなることで赤ニキビや膿ニキビへ進行します。そして、炎症が長く続いたり、強い炎症を繰り返したりすると、赤みや色素沈着だけでなく、肌の凹凸やクレーターとして残ってしまうことがあります。
そのため当院では、
「ニキビを治す」
→「新しいニキビを作らない」
→「炎症を早く抑えてニキビ跡を防ぐ」
→「できてしまったニキビ跡を治療する」
という一連の流れを大切にしています。
保険診療による標準的なニキビ治療から、女性のホルモンに着目した治療、重症ニキビに対する治療、さらにニキビ跡のクレーターに対する美容医療まで、ニキビの状態に合わせて治療をご提案します。
ニキビは、主に次のような変化から始まります。
皮脂や角化異常によって毛穴の出口が詰まり、毛穴の中に皮脂がたまります。
毛穴に皮脂がたまった状態が「白ニキビ」「黒ニキビ」です。
実は、赤く腫れる前のこの段階から治療することが大切です。
毛穴の中でアクネ菌などの微生物が増殖し、炎症が起こると、赤ニキビや膿をもったニキビになります。
炎症が強くなったり、何度も繰り返したりすると、赤み、色素沈着、さらに凹凸のある瘢痕が残ることがあります。

マルホの資料より
ニキビを治す・再発を防ぐ
ディフェリン・ベピオ
面皰圧出
抗菌薬
↓
繰り返すニキビ・重症ニキビに対応
マーベロン
スピロノラクトン
アクネトレント
↓
できてしまったクレーターを治療
サブシジョン
+
ヒアルロン酸注入
ニキビ治療は、赤ニキビを一時的に治すだけではありません。
ニキビを治す
↓
新しいニキビを予防する(最も大切)
↓
重症・再発例には内服治療を検討する
↓
ニキビ跡が残った場合はクレーターを治療する
当院では、この一連の流れを大切にしています。
ニキビは、赤く腫れて目立つようになる前から、毛穴の中で変化が始まっています。
そのため、赤ニキビが治ったからといって治療をすぐに終了すると、再び毛穴が詰まり、新しいニキビができてしまうことがあります。
当院では、ニキビの再発予防を重要視し、
ディフェリン(アダパレン)
ベピオ(過酸化ベンゾイル)
ディフェリンとベピオの併用・配合剤
などを、ニキビの状態に応じて使用します。
これらの薬は、今あるニキビを治療するだけでなく、毛穴の詰まりを改善し、**新しいニキビをできにくくする「予防治療」**として重要です。
「ニキビがなくなったから薬をやめる」ではなく、
「ニキビができない肌を維持する」ことを目指します。
炎症を起こしている赤ニキビなどが多い場合には、薬による治療に加えて面皰圧出を行います。
ニキビを潰すと跡になると思われるかも知れませんが、むしろ早く治ります。結果的にクレーターを予防できます。
面皰圧出では、専用の器具を使用して毛穴に詰まった皮脂や角化物、膿を取り除きます。
薬だけでは改善に時間がかかる頑固な毛穴の詰まりや炎症に対して、直接アプローチできることが特徴です。
「赤く腫れたニキビが多い」
「ニキビ跡にしたくない」
という方に適した治療です。
赤く腫れたニキビや膿を持ったニキビは、炎症が強くなっている状態です。
炎症が長期間続くと、ニキビ跡として残る可能性が高くなるため、早めに炎症を抑えることが大切です。
当院では、ディフェリンやベピオによる治療を基本とし、炎症の程度に応じて面包圧出と抗菌薬を組み合わせます。
抗菌薬は必要な期間に適切に使用し、炎症が改善した後は、ディフェリンやベピオなどによる再発予防へ移行することを大切にしています。
このようなニキビでは、男性ホルモン(アンドロゲン)の影響が関係していることがあります。
特に成人女性のニキビでは、通常の外用治療だけでは十分な効果が得られない場合があります。
そのような場合には、患者さんの状態や希望を確認したうえで、ホルモンに着目した治療を検討します。
低用量ピルの一つであるマーベロンは、ホルモン環境を調整することで、女性のニキビ改善につながることがあります。
特に、
生理前にニキビが悪化する
顎やフェイスラインにニキビができやすい
成人になってからもニキビが続いている
といった方では、治療の選択肢となります。
スピロノラクトンは、アンドロゲンの作用を抑えることで、女性のニキビ改善を目指す治療です。
患者さんによっては、マーベロン単独、スピロノラクトン単独、または両者を組み合わせて治療することがあります。
ただし、スピロノラクトンはニキビに対して国内で承認された治療ではありません。また、妊娠、腎機能、血清カリウム値、併用薬などについて確認が必要です。
診察のうえ、安全性を確認して適応を判断します。
通常の外用薬や抗菌薬などでは十分な改善が得られない重症ニキビ、結節・嚢胞性ニキビ、ニキビ跡を繰り返し形成しているニキビでは、より強力な治療が必要になることがあります。
そのような場合の選択肢の一つが、イソトレチノイン製剤であるアクネトレントです。
海外では、重症ニキビや標準治療に反応しないニキビ、瘢痕を形成するニキビなどに使用されています。
一方、日本ではニキビ治療に対して承認された薬剤ではないため、使用する場合には治療のメリット・リスクを十分に説明したうえで、適応を慎重に判断します。特に妊娠中・これから妊娠予定の方にはすぐには使用できません。
治療中は必要に応じて血液検査などを行い、安全性を確認しながら治療します。
ニキビの炎症が強かった場合、ニキビが治った後も皮膚の一部がへこんでしまうことがあります。
これがいわゆる**「ニキビ跡のクレーター」**です。
クレーターは、単純にニキビを治療するだけでは改善しにくく、皮膚の下にできた線維性の癒着や、失われた皮膚組織のボリュームなどを考えて治療する必要があります。
当院では、クレーターの形状や深さを確認し、一人ひとりに適した治療をご提案します。
クレーターの一部では、皮膚の下に線維性の癒着ができ、皮膚が下方向へ引っ張られていることがあります。
サブシジョンでは、専用の針を皮下に挿入し、この癒着を解除することで、凹んだ皮膚を持ち上げます。
特に、なだらかに凹んだローリング型のニキビ跡では、サブシジョンが適した治療です。
サブシジョンで皮下の癒着を解除した後、必要に応じて**レディエッセ(カルシウムハイドロキシアパタイト製剤)**とヒアルロン酸製剤を組み合わせます。
癒着を解除するだけでは十分な改善が得られない凹みに対して、ボリュームを補いながら肌の再構築を促すことを目的とした治療です。
クレーターの形状や深さによって適応が異なるため、診察のうえ治療方法を決定します。
クレーターの中には、特定の部分が局所的に深くへこんでいるタイプがあります。
このような場合には、ヒアルロン酸製剤であるレスチレンを陥凹部に注入し、皮膚のボリュームを補う治療を検討します。
特に、陥凹部をピンポイントで改善したい場合に適した治療法の一つです。
クレーターの形状によっては、
サブシジョン+ヒアルロン酸
のように複数の治療を組み合わせることで、より自然な改善を目指します。
1
まずは保険診療から
ニキビの状態を診察し、外用薬・内服薬など、保険診療でできる治療からスタートできます。
2
改善しにくいニキビには自費治療
保険治療で十分な改善が得られない場合は、ニキビの状態や体質に合わせて自費の内服治療を検討します。
3
ニキビ跡は美容治療へ
ニキビが落ち着いた後に残る赤み・色素沈着・凹凸などには、美容機器や注入治療を組み合わせて治療します。
ニキビ治療では、毛穴の詰まりを抑える+炎症を抑える+アクネ菌の増殖を抑えることが基本となります。
| 外用薬 |
|
|---|---|
| 内服薬 |
|
※実際の治療内容は、診察時のお肌の状態に合わせて医師が判断します。
このような場合には、ニキビの原因や体質を考えながら、自費の内服治療を検討します。
| 女性の大人ニキビ |
ホルモンバランスに着目した治療
|
|---|---|
| 難治性ニキビ |
皮脂を強力に抑える治療
|
※治療の適応や使用できる薬剤は、診察のうえ医師が判断します。
ニキビが治っても…赤み色素沈着、クレーター、肌の凹凸などが残ることがあります。
ニキビ跡は種類によって適した治療が異なるため、肌の状態を診ながら美容機器や注入治療を組み合わせます。