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禁煙外来

禁煙外来|埼玉県蕨市の内科・リウマチ科・アレルギー科|しょう内科クリニック

禁煙外来

Smoking cessation

タバコには非常に多くの有害物質が含まれています。喫煙は肺がんや咽頭がんや喉頭がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、高血圧などの生活習慣病につながる習慣です。今まで禁煙に挑戦し失敗された方も多いと思います。恥ずかしい話ですが、私(院長)も以前喫煙していたことがありますので禁煙の難しさはわかります。タバコを長い間吸えない状況になると、パニックになりそうでした…
皆さんにとって喫煙はどんな意味があるでしょうか?生活の一部、吸うと落ち着く、肩身がせまい、禁煙したいがやめられない、などなど。このまま吸い続けたら体はどうなるでしょうか?タバコを好きなだけ吸っても、まだまだ元気でいられるでしょうか?これから喫煙にお金はいくらかかるのでしょうか?
当院では禁煙外来を通じて、禁煙の成功をサポートいたします。前提として、保険診療で治療を受けるためにはニコチン依存症であることと、すぐに禁煙をする意思があることが必要になります。また、35歳以上の方は喫煙指数(1日の喫煙本数×年数)が一定以上に達している必要があります。

禁煙外来の料金(概算)

ニコチン
パッチの場合
バレニ
クリンの場合
費用 自己負担額
(3割負担として)
費用 自己負担額
(3割負担として)
診療所 初診料+再診料 7,780円 5,830円 7,780円 6,040円
ニコチン依存症管理料 9,620円 9,620円
院外処方箋料 2,040円 2,720円
保険薬局 調剤基本料・調剤料 2,910円 7,260円 6,370円 13,920円
基本補助薬 21,280円 40,040円
合計 43,630円 13,090円 66,530円 19,960円

禁煙を成功させるために…2つのタバコの罠を理解する

禁煙をする意思があれば先に進みましょう。自分は意志が弱いと思っている方も多いと思いますが、じつは禁煙が難しいのはタバコに含まれるニコチンの作用が非常に大きいです。このニコチンの罠を理解することが禁煙の大きな助けになります。

1つ目の作用は、タバコに含有されるニコチンの中毒性です。ニコチンを摂取すると脳にささやかな満足感を起こします。しかし、すぐ(30分程度)に体内のニコチン濃度が半減します。この減っていくタイミングで次のタバコを吸いたい気持ちが起こります。脳の御褒美が取り上げられた感じです。ここで少し落ち着かなくなり、次のタバコが吸いたくなってきます。ですが、強い症状ではありません。なんとなく吸いたくなる程度です。次のタバコに火を付けます。気分が落ち着きます…

喫煙者なら、喫煙の間隔が最も空く、朝起きた時にタバコを吸いたくなるのを経験すると思います。しかし、このご褒美は最初の1本目を吸い始めなければ必要ないものです。全てはニコチンの補充とニコチン切れの終わりのないサイクルが作り出すものです。

2つ目の罠は、喫煙が生活のあらゆる状況と結びついてくることです。ストレスがかかった時やリラックスしている時です。仕事の最中、仕事が1段落した後、家事、食後…などです。こうした状況でニコチン切れのイライラ感があると、タバコを吸った時の満足感が大きく感じられます。こうして、ストレスを感じた時、リラックスしている時にタバコを吸うと「なんとなく落ち着く」が定着してきます。ここが大切なのですが、喫煙者にも、非喫煙者にも、ストレスを感じる状況やリラックスできる時は訪れます。ただ、非喫煙者はタバコを必要としていないだけです。ストレスと折り合いをつけ、リラックスする時間を楽しんでいます。タバコでストレスが解消されるというのは幻想に過ぎません。ストレスに効いているのではなく、ただニコチン切れの症状を緩和しているだけなのです。

ニコチンが切れる→ストレスを感じる(あるいは現実にストレスな事が起きる)→タバコを吸ってニコチンが補充される→落ち着く(ストレスにニコチンが効いた感じ)→ニコチンが切れてくる→食後のタイミングで一服(食後のタバコは美味しい)→ニコチンが切れる…と続きます。これがチェーンスモーキングです。この連鎖を止めるためにはタバコを断つしかありません。1本も吸わないのです。ニコチンという御褒美が与えられなければ失う苦痛もないのです。

1本も吸わないことが大切です、「試しに1本」が問題で、次の一本に繋がります。最初の一本を吸うと、必ず「もう1本吸いたい。」に繋がってしまいます。最初の1本も軽い気持ちで始めて、「ひどい味だし、いつでも止められる。」と思っていたはずです。しかし、実際は止められなくなる…全てはニコチンのトリックです。もし、1本吸ってしまったら?大丈夫です。次の1本から禁煙をリスタートしましょう。吸わない時間が長くなれば渇望は減ってきます。…ずっと吸わないのは無理。と思うかもしれません。でも安心してください。喫煙する前はタバコ無しでも生活していたのですから、大丈夫です。安心して先に進んでください。

ここまでを良く理解することで、禁煙の成功は高まります。ただ禁煙を始めた初期はタバコへの渇望が強いことも事実ですので、サポートが必要です。それがニコチンパッチ、ニコチンガム、チャンピックス(バレニクリン)という手段です。ただ、これらの薬もあくまで補助手段です。治療薬に依存してしまうことがないよう、ニコチンの罠をしっかり理解しましょう。

2つの治療薬

1つ目はニコチンパッチです。タバコに含まれているニコチンを皮膚から持続的に吸収することで、禁煙(ニコチン切れ)の離脱症状(落ち着かない、イライラする、食欲が出るなど)を抑えます。これによって、禁煙の成功率を高めます。特発的にタバコを吸いたくなった時のために、ニコチンガムと併用することもあります。

2つ目はチャンピックスの内服です。この薬は2つの作用で禁煙をサポートします。1つめは、ニコチンに似た作用(ニコチンそのものではありません)をもっており脳に軽い満足感をもたらします。2つめはチャンピックスがニコチンの作用を妨げるため、タバコを吸っても美味しく感じられなくなります。最初の1週間はチャンピックスを飲みながら、タバコを吸うのもOKです。ここでタバコが美味しくなくなったことをしっかり実感してください。 もちろん最初からタバコを吸わなくても構いません。なお、チャンピックスの内服中に自動車事故などの事例が報告されているため、内服中は運転や危険な作業への従事は出来ません。ニコチンパッチは8週間、チャンピックスは12週間使用します。

一般的にチャンピックスを用いた禁煙成功率はニコチンパッチよりも高いです。両剤は基礎疾患や生活状況、副作用の有無などにより使い分けます。

加熱式タバコもニコチンが含まれており、ニコチン依存が確認されれば保険適用されます。電子タバコはニコチンが含まれておらず、治療の対象外となります。

禁煙外来を保険診療で受けるには

35歳以上の方は、下記の1~4の条件を満たしていれば健康保険で禁煙治療を受けられます。
35歳未満の方は、下記の1、3、4の条件を満たしていれば健康保険で禁煙治療を受けられます。

  1. タバコ依存度スクリーニングテスト(TDSテスト)で5点以上
  2. 1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上
  3. 直ちに禁煙することを希望し、禁煙治療を受けることを文書により同意している
  4. 初めて禁煙治療を受ける、もしくは前回の禁煙外来(保険診療による)初回日より1年以上経過している

条件を満たしていない項目があった場合、治療は保険適用にならず自費診療となります。

禁煙治療は12週間で5回通院のプログラムとなっています。 スケジュールどおりに来院できない場合、保険診療での治療は中断となり、 以降の治療は自費診療となります。
(再度保険適用になるには治療初回日から1年以上経過する必要があります。)

禁煙外来の流れ

  1. 1初回の受診
    喫煙状況やニコチン依存度、禁煙の関心度などをチェックし、呼気中一酸化炭素濃度などを検査いたします。その後、病状に合わせて治療方法をご説明いたします。それから禁煙開始日などを決定し、禁煙補助薬を処方いたします。
  2. 2週間

  3. 22回目の受診
    診察、呼気一酸化炭素濃度の測定、禁煙指導、処方を行います。
  4. 2週間

  5. 33回目の受診
    診察、呼気一酸化炭素濃度の測定、禁煙指導、処方を行います。
  6. 4週間

  7. 44回目の受診
    診察、呼気一酸化炭素濃度の測定、禁煙指導、処方を行います。
  8. 4週間

  9. 55回目の受診
    おめでとうございます。プログラムの最期の受診です。ノンスモーカーになりました。そして繰り返しますが、タバコは今後も1本も吸わないことが大切です。